人生とその土台となる暮らしをより良いものに変えていくためには、どこかで不要なものを選別して捨てる必要があります。そうしないと大切な時間とお金を消耗してしまい、自分にとって本当に価値のあるものを得ることが困難になります。
今回は、大切な時間とお金を増やして暮らしを快適にするために、2020年内にやめたことを紹介します。
長時間の残業
残業を1/4減らしました。これまでは、残業で得た余剰資金を増やして、それを投資に回すという作業をしていました。労働で得たお金で資産拡大をして自由な時間を得るというごく当たり前の考え方ですが、ふと我に返ると、どこかおかしいことに気が付きます。それは、自由な時間を増やすことを目的として、資産からの所得が得られる状態にしたいのに、その自由な時間を削って資産を拡大させているということです。時間の貴重さに無自覚だとこういう事態になってしまいます。
だったらすぐに残業をやめて家族の元へ帰って暮らしを楽しむべきなのです。そして、その状態からどうやって資産拡大をするのかを考えれば良いのです。短期的には余剰資金が減るかもしれませんが、工夫次第で残業代くらいカバーできるケースもあります。具体的には、保険、通信費、住居、車などの生活固定費の見直し、楽天経済圏の活用、3、4、5月の残業時間抑制による標準報酬月額の低減などは特に効果が大きいです。これらは実行するだけで自由に使えるお金、フリーキャッシュフローが確実に増えます。
仕事における余計な手助け
仕事における余計な手助けをやめました。余計な手助けとは、些末な頼まれ事や、自分から行う余計な助言などです。これらは確実に自分の自由な時間を蝕みます。些末な頼まれ事を安易に受け入れると次回も都合よく使われますし、自分から余計な助言をすると、いつの間にか担当者になっていることもあります。ですが、手助けをすべきかどうかを判断するのは簡単です。私の場合それが自分の信条・価値観、チームのミッションに照らし合わせて本当に必要かどうかで判断します。このように明確な基準、心の防護壁を持つことが大切ですし、心理的にも楽です。更に、このような判断をすることを上司や周囲に事前に伝えておけばもっと良いです。私はこの方法で残業時間を激減させました。
会社の飲み会への参加
そもそもコロナ禍で皆無になりましたが、会社の飲み会への参加をやめました。私は会社の飲み会は身銭を切ってストレスを受け、人間関係の悪化リスクを取りに行く行為だと考えています。結局は組織という性質上、上下関係があることと、自分の意志で集まった集団ではないからです。どうせならば価値観の合う友人や大切な家族と飲み会をして満足度の高い時間を過ごした方が良いです。また、飲み会は財布へのインパクトが大きいです。資産形成をしている方は、飲み会一回に1万5千円使うとしたら、年率3%の金融商品を50万円分保有する必要があると考えると思います。そうすると不要な飲み会には行きたくなくなります。
実店舗での日用品購入
実店舗での日用品購入をやめて、楽天市場と楽天ふるさと納税に集約しました。楽天経済圏では条件次第では大量の楽天ポイントを入手することができます。我が家では合計約30万円分の日用品を楽天市場で購入しましたので、約4.5万円分の楽天ポイントを得たことになります(15倍で計算)。これを10年間続ければ海外旅行に行ける程の金額になります。また、楽天ふるさと納税を利用してトイレットペーパーやティッシュペーパーを購入すれば、寄附金額に応じた楽天ポイントと日用品を入手できるのです。ふるさと納税では高級食材を購入しても良いのですが、このような日用品を購入すると家計強化に繋がります。
気乗りのしない遊びの誘い
気乗りのしない遊びの誘いを断るようにしました。なんとなく付き合いを続けるために誘いに乗っていると、大切な時間を消耗し、心の満足度も低くなってしまいます。
断る時に最も重要なことは価値観が変化したことを率直に伝えることです。率直に伝えることは自己開示、つまり自分の心の内を他人にさらけ出す行為なので、伝えられる側の記憶に刻まれます。そして何より自分を信じて伝えてくれたという実感も湧きます。
少し寂しい話ですが、価値観は環境や考え方の変化に伴って変わってゆくものです。成長と共に小学生の時の友人と遊ばなくなるようにどこかで自然と終わりが来るのです。一時的にはその友人とは離れるかもしれませんが、将来再び合流する可能性だって十分にあります。その時を楽しみにしましょう。
コンタクトレンズを毎日使う
理由は2つあります。1つ目の理由はコストです。1日使い捨てのコンタクトレンズを365使うと年間5〜6万円のコストがかかります。これを10年間続けると50〜60万円の海外旅行に行ける程のまとまったお金になってしまいます。家族人数分だと掛け算で効いてきます。2つ目の理由は角膜に良くないからです。私の場合デスクワーク+コンタクトレンズでしたので、酷いドライアイに悩まされていました。目薬を使うと涙が出にくくなって更にドライアイになるという悪循環です。結局メガネ生活に変更して改善されました。
大きい長財布を使うこと
長財布をやめてグレゴリーのクラシックウォレットに変更しました。マジックテープバリバリタイプの小さな財布です。これに札1枚、クレジットカード2枚、ネットバンクのキャッシュカード1枚を入れています。大きい長財布は確かに色々と入りますが、余計な物まで入ってしまいます。レシートやお店のポイントカードなどですね。それらに埋もれてクレジットカードをガサゴソ探すことになります。現代はキャッシュレス時代、スマホとクレジットカードがあれば足ります。
また、社会人なら良い財布を使えと言われますが、これは極めて前時代的だと思います。既成概念は横に置いて、自分が価値を感じる物を選びましょう。
不要な服の保有
普段使わない服を一掃しました。もともと多くの服を買わないタイプの人間ですが、長く暮らしていると不要な服はたまります。もったいないからと思って保有しておいても場所をとるだけです。良い機会でしたので、もったいない精神を克服するために、『この服を捨てた後に再度お金を出して買うか?』という基準で捨てました。結果として、ワークマンプラスとユニクロで買った服が残りました。これらは安価かつ実用的です。
2chまとめサイトの閲覧
言い方が悪いかもしれませんが、2ch情報は感情むき出しの汚染された情報です。人や物事への批判を目にして、一時的には爽快感を味わえるかもしれませんが、批判する思考が染み付いて自分の行動に悪影響を与える危険性があります。汚染された情報から離れて、確かな1次情報を得るように心がけましょう。
ここでマザーテレサの名言を思い出すと良いと思います。
“思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから。”
仮想通貨の大量保有
実は、人生を逆転させようと考えて2017年に仮想通貨を大量購入しました。その後、大暴落して長期間塩漬けすることになったのです。今回運良く目標とする金額まで値上がりしたのでほんの少しを残して売却しました。将来とんでもなく値上がりするかもしれませんが、ボラティリティが高すぎる、詐欺が横行している、取引所が信用できない、法が整っていない、そもそも自分が理解できて人に説明できる資産ではないなど、デメリットが多すぎます。現時点では自分に合った投資先ではないと判断しています。
振り返ると、明らかにリスク許容度を超えた金融行動でした。そこからの教訓は目的なき投資はギャンブルであることと、自分の理解できない投資をすると失敗するということです。これはバビロンの大富豪の教えにもありますね。これを身をもって知ることができました。
まとめ
以上、暮らしを快適にするために2020年内にやめたことを紹介しました。こういう事は知っていても行動するかどうかで大きな差が生まれます。もし感性に合うものがあれば是非実行してみてください。
ご参考になれば幸いです。
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