【書籍紹介】最高の生き方

書籍

今回はムーギー・キム氏の著書、「最高の生き方」を紹介します。副題に『「あれ、私なのために働いているんだっけ?」と思ったら読む』とあるように、自分の生きるための軸となる価値観について再確認できる素晴らしい書籍です。仕事の効率を上げるとか、短時間で成果を出すなどの自己啓発ではなく、我々ヒトが何に価値を見出し、どのように生きるのかということを学ぶことができます。

こういう人にお勧めです

  1. 最高の生き方を見つけたい人
  2. 生きるための軸となる考え方を見つけたい人
  3. 仕事に忙殺されていて、今すぐ脱出したい人

自分の行動原理に無自覚な人を反面教師に

本書冒頭には、自己顕示欲の奴隷の「マウンティング・ゴリラ」や、自分の殻に閉じこもる頑固な「シェルフィッシュ」など、社会でよく見かける人の特徴を動物に例えて紹介しています。そして、行動原理が他者からの評価であることによる危うさに警鐘を鳴らしつつ、前述の「象徴的な動物たち」が反面教師となり、自分の思考と行動を振り返える手助けをしてくれます。自分に当てはまるものがあるかもしれませんが、これは人間の性質に基づくものなのであまり気にしなくても大丈夫です。客観的な思考になって、本当の価値観に気づく冷静さを確保することが大切です。

自分だけの価値観を見つけよう

そもそも価値観とは、ひとそれぞれの貴重な原体験から生まれるのです。

幼少期に野山を駆け巡った経験があるから田舎で暮らした。事故でお医者さんに助けられたから医師を目指した。ロケットを見たから宇宙飛行士を目指した。

原体験が人それぞれであるからこそ、原体験から生まれた価値観も人それぞれなのです。あなたにはどのような原体験があって、それがどのように自分を形作ってきたのか振り返ってみましょう。それこそがあなたの価値観の源泉なのです。

バリュー・アクション・チェーン

本書はバリュー・アクション・チェーンで締めくくらています。この考え方を理解することができれば、本書の目的は達成されたも同然です。バリュー・アクション・チェーン、価値と行動の鎖とは、自分にとっての価値を考え、その価値を実現する具体的な行動をとるという考え方です。漠然と何かをするよりも、何かをする時にどういう価値に繋がる行動をしているのかという意識を持つことで、それぞれの原体験に基づく価値を強く実感できるのです。この実感をもってこそ、人生に意味を付与できるのです。更に重要なことは、ある価値に繋がる行動を、他の価値に繋がる行動と一致させることです。例えば、田舎で牧歌的な生活を営むこと、料理を楽しむこと、家族と過ごす時間に価値を見出している人がいるとします。では、この人が田舎に暮らしながら、家族とともに料理を楽しむとどうなるでしょうか?これは間違いなく、この人にとって最高に価値に繋がる行動なのです。このように、自分固有の価値を複数持ち、その価値同士を繋げる行動を取り続けることで人生の満足度は格段に上がるのです。正に、「最高の生き方」になることでしょう。

まとめ

ムーギー・キム氏の著書、「最高の生き方」を紹介しました。これまで漠然と価値観が大切だと頭ではわかっていましたが、本書を読み終えて、価値観とは具体的に何かということまで踏み込んで深い思考をするようになりました。そして、バリュー・アクション・チェーンです。正直、このバリュー・アクション・チェーンの絵を作ることを考えただけで楽しくて仕方がありません。これからは自分固有の価値を複数持ち、その価値同士を繋げる行動を取り続けることで最高の人生をつくっていきたいですね。

幸運を祈ります。

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