今回は所有物件をリノベーションすることの重要性についてお伝えします。
この記事を読むと所有物件をリノベーションするモチベーションが高まります。
リノベーションとは
リノベーションとは、入居者のニーズを捉え、物件に新たな価値を加える工事です。
価値を高めるという点で、老朽化したり損耗した部分を原状回復するだけのリフォームとは目的が異なります。
リノベーションは価値を高める工事であるため、それなりの投資金額が必要な一方で、賃料UPが見込めるためキャッシュフロー改善にも貢献します。
また、既存物件の耐久性向上に繋がる可能性があることを忘れてはなりません。
理由① 賃貸住宅は量よりも質が重視される時代になる
日本では、少子高齢化・人口減少がメガトレンドです。
その影響を受けて空き家数は年々増えています。
その中にあって、単に住宅の供給量を確保するのではなく、良質なものを長く使っていくというストック重視の社会を目指すことが求められています。
リノベーションは良質な住宅ストックを社会に提供する手段として益々重要になります。
この流れに逆らうのは流れるプールを逆に泳ごうとするようなものでしょう。
出典:平成30年住宅・土地統計調査の集計結果 – 国土交通省
理由② キャッシュフローが改善&家賃下落防止
日本は築年数と共に住宅の価値が低下する社会です。
賃貸住宅も同様に築年数と共に賃料が低下してしまいます。
リノベーションを行うことで投資金額に対して年間5~10%程度の賃料UPが見込めるため、キャッシュフローが改善すると同時に、長期的な家賃下落防止の効果も見込めます。
理由③ 中古物件を取得するよりも節税効果が高い
例えば、600万円でリノベーションした場合には600万円が減価償却資産となり、建物の法定耐用年数に従い、減価償却費として毎年経費にすることができます。
一方で土地300万円、建物300万円の物件を新たに取得した場合、土地は減価償却の対象にはならないため、建物部分の300万円についてのみ減価償却費として毎年経費にすることになります。
リノベーションを「新規物件の購入」として考えるとその節税効果の高さが浮き彫りになります。
理由④ 利害関係者との関係性向上
不動産賃貸経営は利害関係者とのチームワークが重要といわれます。
リノベーションをすると各利害関係者にはどのような影響があるのでしょうか。
少し想像しただけでも下の表のように多くのメリットがあります。
良好な関係を続けて良い仕事をするためにもリノベーションが重要なことがわかります。
利害関係者 | 影響 |
入居者 | 良質な住環境が手に入る。 |
物件所有者 | キャッシュフローが改善する。建物の価値が高まる。競争力が高まる。 |
管理会社 | 他の物件との差別化ができ、入居者募集が容易になる。 |
施工業者 | 工事件数が増える。 |
電気・ガス会社等 | 入居者が途切れないことで契約数が安定化する。 |
以上、ご参考になれば嬉しいです。
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